朝起きると指が引っかかるばね指
ご相談いただいた症状
・朝起きた時に右手の中指が引っかかり、スムーズに伸ばせなくなっていた。
・指を曲げた状態から伸ばそうとすると「カクッ」と引っかかる感覚があった。
・特に朝の症状が強く、日中に手を動かしていると少しずつ動かしやすくなっていた。
・中指の付け根を押すと痛みがあった。
・仕事や家事で手を使う機会が多く、症状があっても手を完全に休ませることは難しかった。
・徐々に指の引っかかりが気になるようになり、日常生活にも影響が出始めたため来院された。
原因
ばね指とは?
ばね指は「弾発指」とも呼ばれ、指を動かす腱と、その腱が通る腱鞘との間で炎症が起こることで発症する腱鞘炎の一つです。
炎症によって腱の通りが悪くなると、指を曲げ伸ばしする際に引っかかりが生じ、進行すると「カクッ」と指が動くばね現象が現れることがあります。
また、ばね指では朝方に症状が強く、日中に手を使っていると症状が軽くなることがあります。
今回の患者さんは、
・仕事や家事で日常的に手をよく使っていたこと
・右中指の付け根に圧痛がみられたこと
・指を曲げ伸ばしすると引っかかりが確認されたこと
・朝起きた時に症状が強かったこと
・前腕から手にかけて筋肉の緊張がみられたこと
・症状があっても仕事や家事で手を使い続ける必要があったこと
が確認されました。
手を完全に使わず生活することは現実的ではなかったため、今回は指への負担をできるだけ減らしながら、超音波と手技療法を組み合わせて経過をみていくことにしました。
治療内容
初回〜2回目
初回来院時は右中指を曲げた状態から伸ばそうとすると、途中で明らかな引っかかりがありました。
中指の付け根には圧痛もみられたため、痛みが出ている部分を強く揉むことはせず、患部に超音波治療を行いました。
また、指だけでなく前腕から手にかけても筋緊張がみられたため、手技療法で周囲の緊張を緩めました。
初期はまだ毎朝のように引っかかりがあり、施術をしたからといってすぐに症状がなくなったわけではありません。
仕事や家事で手を使う必要があったため、
・症状が強い時に無理やり指を曲げ伸ばししないこと
・痛みを我慢して同じ作業を長時間続けないこと
・可能な範囲で手を休ませる時間を作ること
をお伝えしました。
3回目
朝の引っかかり自体は残っていましたが、以前のように強く「カクッ」となる感覚が軽減していました。
中指の付け根を押した際の痛みも初回と比較すると軽くなっていました。
症状の変化がみられていたため、引き続き中指の付け根周囲に超音波治療を行い、前腕から手の筋緊張に対して手技療法を行いました。
4〜5回目
朝起きた時でも、中指が引っかからない日が増えてきました。
仕事や家事で手を多く使った日の翌朝には多少引っかかることがありましたが、以前ほど強い症状ではなく、自分で指を動かせる状態になっていました。
付け根の圧痛についても徐々に軽減していたため、超音波治療と手技療法を継続しました。
また、症状が良くなってきたからといって急に手の負担を増やさず、仕事や家事の合間に休息を入れることも継続してもらいました。
6回目
朝起きた時の中指の引っかかりはほとんどみられなくなりました。
仕事や家事を通常通り行っても強い症状が戻ることはなく、中指の付け根の圧痛も大きく軽減していました。
日常生活で困ることがなくなり、手の使い方にも注意できるようになったため、今回の施術を終了しました。
治療回数/期間
治療回数:6回
治療期間:約1か月半
治療頻度:週1回
今回は仕事や家事を完全に休むことが難しかったため、手を使いながら症状の変化を確認し、約1か月半かけて施術を行いました。
結果と予防
約1か月半の施術により、
・朝起きた時の中指の引っかかり
・指を伸ばした際の「カクッ」とする感覚
・中指の付け根の痛み
・前腕から手にかけての筋緊張
はいずれも改善しました。
今回の症例では、1〜2回ですぐに引っかかりがなくなったわけではありません。
最初に付け根の痛みが軽減し、その後「カクッ」とする強さが弱くなり、徐々に引っかからない日が増えていきました。
また、仕事や家事をすべて中止することは現実的ではありません。
そのため今回は、超音波と手技療法を行うだけでなく、日常生活で指にかかる負担をできるだけ減らしながら改善を目指したことも重要なポイントでした。
再発予防として、
・長時間同じ手作業を続けないこと
・手を多く使った後は休息する時間を作ること
・痛みや引っかかりが強い時に無理やり指を動かさないこと
・前腕や手周囲の柔軟性を維持すること
・症状が再び強くなった場合は無理をして使い続けないこと
をお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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