物を持つと肘の外側が痛いテニス肘
ご相談いただいた症状
・仕事で荷物や道具を持つことが多く、右肘の外側に痛みが出るようになった。
・特に物を持ち上げる動作で肘の外側に痛みが走る。
・症状が強い時には、ペットボトルやコップを持つ程度でも痛みを感じていた。
・安静にしている時にはほとんど痛みはなかった。
・仕事で手や腕を使わないわけにはいかず、なかなか肘を休ませられない状態だった。
・徐々に仕事中の痛みが気になるようになり来院された。
原因
テニス肘とは?
一般的に「テニス肘」と呼ばれる症状は、上腕骨外側上顆炎と呼ばれ、肘の外側に痛みが現れるのが特徴です。
名前に「テニス」とついていますが、テニスをしている人だけに起こるものではありません。
仕事や家事、スポーツなどで手首や指を繰り返し使うことでも、肘の外側へ負担が蓄積して症状が現れることがあります。
今回の患者さんには、トムゼンテストを行いました。
トムゼンテストとは、手首を反らす方向に力を入れてもらい、そこへ抵抗を加えることで肘の外側に痛みが出るか確認する検査です。
今回はこちらの検査で普段感じている右肘外側の痛みが再現され、肘の外側にも圧痛(押した際の痛み)が確認されました。
さらに身体全体を確認すると、
・仕事で荷物や道具を繰り返し持っていたこと
・前腕の伸筋群(手首や指を反らす筋肉)に強い緊張がみられたこと
・手首を反らす動作で肘外側への負担が大きくなっていたこと
・肩周囲にも筋緊張がみられたこと
・肩甲骨の動きが少なく、物を持つ際に腕へ負担が集中しやすくなっていたこと
が確認されました。
そのため、痛みが出ている肘だけの問題ではなく、仕事で繰り返し手首を使うことに加え、肩や肩甲骨を十分に使えず、前腕から肘へ負担が集中していたことも症状を長引かせる要因になっていると考えました。
治療内容
初回〜2回目
初回来院時は、物を持ち上げる動作で右肘外側に痛みがあり、トムゼンテストでも痛みが再現されました。
まずは肘外側への負担を軽減するため、前腕の筋緊張を緩和する手技療法を行いました。
痛みと圧痛が強い肘外側には超音波治療を行い、患部へ強い刺激を加えすぎないよう注意しながら施術しました。
仕事を完全に休むことは難しかったため、「肘を使わないようにする」のではなく、可能な範囲で負担を減らしながら仕事を続けてもらいました。
初期は症状が強かったため、最初の2週間は週2回程度のペースで施術を行いました。
3〜4回目
施術後は肘の痛みが軽減していましたが、仕事で荷物を繰り返し持った後には再び痛みが出る状態が続いていました。
ただし、初回と比較すると、
・痛みの強さ
・痛みが出るまでの時間
・肘外側の圧痛
はいずれも少しずつ改善していました。
この段階から前腕だけでなく、肩や肩甲骨周囲への施術も増やしました。
物を持つ際に肘や手首だけで動作を行わず、肩甲骨や身体全体を使える状態を作ることで、肘への負担を分散させることを目的としました。
また、症状が落ち着いてきたため治療頻度を週1回へ変更しました。
5回目
仕事中に肘の痛みを感じる頻度が大きく減り、日常生活でペットボトルやコップを持つ程度では痛みが出なくなりました。
重い物を繰り返し持った後には若干の違和感が残っていたため、超音波治療と手技療法を継続しました。
この時期からは治療だけに頼らず、前腕のストレッチや仕事後のセルフケアも継続してもらいました。
6回目
仕事で荷物や道具を持っても右肘の外側に痛みは出なくなりました。
トムゼンテストでも初回来院時にみられた痛みは再現されず、肘外側の圧痛も大きく改善していました。
仕事を通常通り続けても症状が再発していないことを確認できたため、セルフケアを継続していただくことをお伝えし施術を終了しました。
治療回数/期間
治療回数:6回
治療期間:約1か月
治療頻度:初期は週2回、その後は週1回
仕事で腕を使い続ける必要があったため、完全な安静ではなく、症状の変化を確認しながら治療頻度や負荷を調整しました。
結果と予防
約1か月の施術により、
・物を持ち上げた際の右肘外側の痛み
・ペットボトルやコップを持った際の痛み
・肘外側の圧痛
・前腕の強い筋緊張
はいずれも改善しました。
今回の患者さんの場合、仕事を休んで肘を完全に安静にすることは現実的ではありませんでした。
そのため、仕事を続けながら超音波治療と手技療法を行い、さらに前腕だけでなく肩や肩甲骨まで確認することで、肘へ負担が集中しにくい状態を目指しました。
再発予防として、
・仕事後に前腕のストレッチを行うこと
・手首だけで重い物を持ち上げないこと
・肩や肩甲骨も使って物を持つこと
・長時間腕を使った後は十分に休息を取ること
・痛みが出始めた段階で無理をして使い続けないこと
をお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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