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サッカーでボールを蹴ると鼠径部が痛くなったグロインペイン

当院のコンセプト
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サッカーでボールを蹴ると鼠径部が痛くなったグロインペイン

ご相談いただいた症状

・サッカー部に所属している高校生男子。
・3週間ほど前から右鼠径部に違和感を感じるようになった。
・最初は強いシュートやロングキックをした時だけ痛みがあった。
・大会が近かったこともあり、そのまま練習を続けていた。
・徐々にインサイドキックでも右鼠径部が痛むようになった。
・来院する数日前からはランニングでも軽い違和感を感じるようになった。
・練習後には右脚を持ち上げる動作でも鼠径部が痛むことがあった。
・日常生活の歩行では強い痛みはない。
・安静時や夜間の痛みはない。
・症状が徐々に広がってきたため来院された。

原因

サッカー選手にみられるグロインペインとは?
グロインペインは、スポーツ中にみられる鼠径部周辺の痛みの総称として使われる言葉です。

特にサッカーでは、
・ボールを蹴る
・ダッシュする
・急激に方向転換する
・片脚で身体を支える
・股関節を大きく動かす
といった動作を繰り返します。

そのため、股関節周囲や内転筋、腹部、骨盤周囲などに負担が加わり、鼠径部周辺に痛みが出ることがあります。

今回の患者さんは、
・強いシュートから症状が始まった
・ロングキックでも痛みが出る
・症状が進むとインサイドキックでも痛むようになった
・さらにランニングでも違和感が出始めた
・右脚を持ち上げる動作でも痛みがある
という経過がみられました。

身体の状態を確認すると、
・右鼠径部周囲の圧痛
・右内転筋群の筋緊張
・腸腰筋周囲の緊張
・股関節可動域の左右差
・臀部周囲の硬さ
・片脚立位での骨盤の安定性の左右差
がみられました。

今回はこれらの症状や競技動作から、サッカー選手にみられるグロインペイン(鼠径部痛)の状態が考えられました。
また、当初は強いキック動作だけだった痛みがランニングなどにも広がっていたため、負担を調整しながら練習を継続するのではなく、一度サッカーを完全に休止して状態を落ち着かせることを優先しました。

治療内容

1回目
初回来院時は、右脚を持ち上げる動作と股関節を内側へ動かす際に右鼠径部へ痛みがありました。
軽いランニング動作でも違和感があり、キック動作ではさらに症状が強くなりました。

右内転筋や股関節前面の緊張も強かったため、
・内転筋周囲
・股関節前面
・臀部
・骨盤周囲
を中心に手技療法を行いました。

この時点では、キックだけを制限してもランニングや切り返しで負担がかかる状態だったため、まず1週間を目安にサッカーの練習を完全に休止することにしました。
部活動には参加しても、ランニングやボールを使った練習には参加せず、身体を休めてもらいました。

2回目
初回から4日後に来院。
サッカーを休止したことで、日常生活で右脚を持ち上げた時の痛みは軽減していました。
歩行では痛みがなく、鼠径部周囲の圧痛も初回より軽減していました。
ただし、股関節に力を入れるとまだ軽い痛みがあったため、この段階では競技復帰を急がず、引き続き休止としました。
手技療法に加え、痛みの出ない範囲で股関節周囲を軽く動かしてもらいました。

3回目
2回目から5日後に来院。
日常生活での痛みはなくなり、軽いジョギングを行っても鼠径部に痛みは出ませんでした。
そのため、完全休止から段階的な競技復帰へ移行しました。

まずは、
・軽いジョギング
・短い距離のランニング
・軽い加速
から開始しました。

まだボールを強く蹴る動作は行わず、走る動作で症状が戻らないかを確認しました。

4回目
3回目から約1週間後に来院。
ジョギングやダッシュでは痛みが出ていませんでした。
練習ではランニングメニューまで参加し、翌日にも鼠径部の痛みはありませんでした。
そこで次の段階として、短い距離のパス練習を開始しました。
インサイドキックを弱い強度から行い、徐々にボールを蹴る強さを上げました。
軽いパスでは痛みがなかったため、練習量を少しずつ増やしていきました。

5回目
4回目から約10日後に来院。
短いパスや通常のランニングでは問題なく、ロングキックも7〜8割程度の強さまで行えるようになっていました。
強く蹴った時に右鼠径部へ軽い張りを感じることはありましたが、以前のような痛みはありませんでした。

この段階から、
・ロングキック
・シュート練習
・切り返し
・対人練習
を少しずつ追加しました。
一度にすべて通常量へ戻すのではなく、練習後や翌日の状態も確認しながら負荷を上げるようお伝えしました。

6回目
5回目から約10日後に来院。
通常のランニング、ダッシュ、切り返しでは痛みはありませんでした。
ロングキックやシュートもほぼ全力で行えており、練習後や翌日にも鼠径部の痛みは出ていませんでした。
対人練習にも参加できるようになっていたため、通常練習への復帰を許可しました。
ただし、復帰直後に練習量を急激に増やさないよう注意してもらいました。

7回目
6回目から約2週間後に来院。

その間は通常の部活動に参加し、
・全力ダッシュ
・方向転換
・ロングキック
・全力シュート
・対人練習
まで行っていました。

強くボールを蹴ても右鼠径部に痛みはなく、練習後や翌日にも症状は出ていませんでした。
通常の練習量に戻した状態でも症状の再発がなかったため、7回目で定期的な施術を終了しました。

治療回数/期間

治療回数:7回
治療期間:約6週間
通院頻度:初期は4〜5日間隔、その後は1〜2週間程度へ徐々に間隔を調整

今回の経過は、
強いシュートで右鼠径部に痛み
↓
練習を続け、インサイドキックでも痛むようになる
↓
ランニングや脚を持ち上げる動作にも症状が広がる
↓
サッカーを約1週間完全休止
↓
日常生活での痛みが改善
↓
ジョギング・ランニングから復帰
↓
短いパス→ロングキックへ移行
↓
シュート・切り返し・対人練習を再開
↓
通常の部活動へ完全復帰
↓
全力シュートでも痛みの再発なし
↓
定期的な施術を終了
となりました。

結果と予防
今回の患者さんは、最初は強いシュートを打った時だけだった鼠径部の痛みが、練習を続けることでインサイドキックやランニングにも広がっていました。
そのため今回は、競技を続けながら施術するのではなく、一度サッカーを完全に休止する期間を設けました。

約1週間休止した後、
ランニング
→短いパス
→ロングキック
→シュート
→切り返し
→対人練習
→通常練習
と段階的に競技へ戻したことで、最終的には全力でボールを蹴ても痛みが出ない状態まで改善しました。

約6週間の経過で、
・日常生活での鼠径部痛が改善
・ランニング時の違和感が改善
・インサイドキックが可能になった
・ロングキックが可能になった
・全力シュートが可能になった
・通常の部活動へ復帰できた
といった変化がみられました。

再発予防として、
・練習前に股関節周囲を十分に動かす
・内転筋だけでなく臀部や体幹も含めて身体を使う
・キック本数を急激に増やさない
・練習後や翌日に鼠径部の痛みが残っていないか確認する
・違和感がある状態で強いシュートを繰り返さない
ことをお伝えしました。

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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