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小児橈骨遠位端骨折(体操競技による負傷)

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小児橈骨遠位端骨折(体操競技による負傷)

ご相談いただいた症状

体操の練習中(着地・倒立)に手をついて転倒し、手首の親指側(橈骨遠位部)を骨折した。

病院でギプス固定をしているが、「少しでも早く骨をくっつけて復帰したい」とご来院。

固定が外れた後は、手首が硬くて曲がらない(可動域制限)状態や、体重をかけたときの痛みが不安。

近い日程で大事な試合があり、できるだけ練習のブランクを作らずに競技復帰したい。

原因

小児の橈骨遠位(とうこつえんい)骨折は、転倒して強く手をついた際に発生しやすい、体操競技でも頻度の高い骨折です。

今回の患者さんは、早期の練習再開を目指すにあたり、以下の点が課題と考えられました。

骨が完全に修復(骨癒合)するまでの期間の短縮

長期間のギプス固定による、手首周囲(前腕や手根骨)の関節の硬さ

固定による前腕〜上腕の筋力低下と筋緊張

手首をかばう動作による、肘・肩・肩甲骨周囲の連動性低下

骨折そのものの修復を早めることと同時に、固定によって周囲の筋肉や関節が硬くなるのを最小限に防ぐことが、早期復帰への重要なポイントとなります。

治療内容

病院での処置・経過観察と並行しながら、段階的なアプローチを行いました。

先進の超音波治療による骨癒合促進
ギプスの上からの照射や、窓開け(ギプスの一部を開ける処置)をした状態から、微弱な超音波を骨折部に当てる施術を開始。骨の形成を促す細胞を刺激し、骨折の治癒期間を大幅に短縮(最大で約4割加速)させる目的で実施しました。

手首・前腕・指の筋肉調整(固定中〜固定直後)
固定の影響で硬くなりやすい周囲の筋肉を優しくほぐし、血流を改善させます。

手関節のモビライゼーション(可動域訓練)
固定が外れた後は、無理に引き伸ばすのではなく、手首の細かい骨(手根骨)の動きをスムーズにする関節調整を行い、背屈(手首を反らす動作)の角度を広げていきました。

肩甲骨・体幹の連動性エクササイズ
体操競技特有の「手で床を押す」感覚を取り戻すため、肩甲骨から連動して体重を支えられるよう、周囲の機能を高める施術を実施。

➡️ 施術の経過: 超音波治療の継続により、予定よりも順調に骨の癒合が確認され、早い段階でギプスを外すことができました。固定直後の硬さも最小限に抑えられ、初回から手首の突っ張り感が和らぎました。

数回の施術後
病院や指導者の方とも相談し、まずは手首に直接体重をかけない補強運動や柔軟から、段階的に練習へ復帰。
施術を重ねるごとに「前腕の緊張」や「手首の可動域」が劇的に改善していきました。

その後、段階的に倒立や支持動作の許可を出し、フォーム(床の押し方)を確認しながら調整。以前のようにしっかりと床を捉えてスムーズに支えられる状態へ改善していきました。

その後
倒立や着地時の痛みも完全に消失し、技の練習にも問題なく復帰できるようになりました。現在はハードな練習に耐えられるよう、再発防止を目的に定期的なメンテナンスを継続しています。

治療回数/期間

治療回数: 6回(※骨癒合促進のための超音波通院を除く)

治療期間: 約1か月半(週1〜2回)
※症状や骨折の度合いにより異なります。

結果と予防
超音波治療による早期の骨癒合と、計画的なリハビリにより、手首の可動域は左右差がないレベルまでスムーズに回復。無事に体操の練習や大会へ復帰することができました。

再発・二次的なケガの予防として、以下の内容を指導いたしました。

前腕および手首のセルフストレッチ(練習前後)

超音波治療器を活用した骨・組織のケア知識

肩甲骨や体幹から連動して「床を押す」ための筋力維持エクササイズ

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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