CASE

ランニングで膝の内側が痛くなった鵞足炎

当院のコンセプト
ホーム > 施術例 > 痛みの治療 > ランニングで膝の内側が痛くなった鵞足炎
ランニングで膝の内側が痛くなった鵞足炎

ご相談いただいた症状

・健康のためにランニングを始め、週1〜2回のペースで走っていた。
・最初は3〜5km程度だったが、慣れてきたため徐々に走る距離を伸ばしていた。
・走行距離を増やしてから、右膝の内側に痛みを感じるようになった。
・走り始めはそれほど気にならないものの、走っている途中から徐々に膝の内側が痛くなっていた。
・ランニング後にも痛みが残り、症状が強い時には階段の上り下りでも痛みを感じていた。
・ランニングを続けたいものの、さらに悪化することが心配になり来院された。

原因

鵞足炎とは?
鵞足炎は、膝の内側からやや下にある「鵞足」と呼ばれる部分に負担が繰り返しかかることで、痛みが生じるスポーツ障害です。
鵞足には、
・縫工筋
・薄筋
・半腱様筋
という3つの筋肉の腱が付着しています。
ランニングなどで膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで、この部分に負担が集中すると痛みにつながることがあります。

今回の患者さんは、
・ランニングに慣れてきたタイミングで走行距離を伸ばしたこと
・右膝の内側からやや下に圧痛がみられたこと
・ハムストリングス、特に内側の筋肉に強い緊張がみられたこと
・内転筋にも硬さがみられたこと
・股関節の可動域が低下していたこと
・ランニング中に膝周囲へ負担が集中しやすい状態になっていたこと
が確認されました。

膝の内側が痛いからといって、膝だけに原因があるとは限りません。
今回の患者さんの場合は、ハムストリングスや内転筋の柔軟性が低下し、さらに股関節の動きも少なくなっていました。
その状態で走行距離を伸ばしたことで、膝内側への負担が急激に増えたことが症状につながったと考えました。

治療内容

初回
初回来院時は、右膝の内側からやや下に圧痛があり、ランニング後には痛みが残る状態でした。
まずは膝内側の負担を軽減するため、痛みが出ている部位に超音波治療を行いました。
また、ハムストリングスや内転筋の緊張が強かったため、手技療法で筋肉の柔軟性を改善しました。
さらに股関節周囲まで確認し、膝だけに負担が集中しないよう股関節の動きを改善する施術も行いました。
症状が出ている状態でランニングを続けると負担が蓄積する可能性があったため、一時的にランニングを休んでもらうことにしました。
自宅では、
・ハムストリングスのストレッチ
・内転筋のストレッチ
・股関節周囲のストレッチ
を指導しました。

2回目(1週間後)
1週間ランニングを控えてもらったことで、日常生活で感じていた膝の痛みは大きく軽減していました。
ただし、階段の上り下りでは右膝内側に多少の痛みが残っていました。
圧痛も初回より軽減していたため、引き続き超音波治療を行い、ハムストリングス・内転筋・股関節周囲への手技療法を継続しました。
ランニングについてはまだ再開せず、日常生活で痛みが出ない状態を目指しました。

3回目
階段の上り下りでも痛みをほとんど感じなくなりました。
膝内側の圧痛も大きく軽減し、ハムストリングスや内転筋の柔軟性にも改善がみられました。
日常生活での症状が安定していたため、ここから短い距離の軽いジョギングを再開しました。
いきなり以前の距離まで戻すのではなく、まずは短い距離をゆっくり走り、走っている最中と翌日の状態を確認してもらいました。

4回目
軽いジョギングでは痛みが出なかったため、徐々にランニングの距離を伸ばしてもらいました。
3〜5km程度走っても以前のような膝内側の痛みはなく、ランニング後に多少の張りを感じる程度まで改善していました。
この段階では痛みを取ることだけでなく、再び走行距離を伸ばした際に症状を繰り返さないことを目的に施術を行いました。
股関節やハムストリングスの状態を確認しながら、セルフストレッチについても再度確認しました。

5回目
通常のランニングを行っても、右膝の内側に痛みは出なくなりました。
走った翌日にも症状が再発せず、階段など日常生活でも問題ありませんでした。
膝内側の圧痛もほとんどみられず、股関節やハムストリングスの柔軟性も初回来院時と比較して改善していました。
ランニングを続けながら自分自身でコンディションを管理できる状態になったため、今回の施術を終了しました。

治療回数/期間

治療回数:5回
治療期間:約1か月
治療頻度:週1回
初期はランニングを一時的に休み、日常生活での痛みが改善してから軽いジョギングを開始しました。
その後、短いジョギング → 3〜5km → 通常のランニングと段階的に負荷を戻し、走った翌日にも症状が出ないことを確認して終了しました。

結果と予防
約1か月の施術により、
・ランニング中の右膝内側の痛み
・ランニング後に残っていた痛み
・階段の上り下りでの痛み
・膝内側の圧痛
・ハムストリングスや内転筋の強い緊張
はいずれも改善しました。

今回の症例では、痛みが軽減した時点ですぐに以前と同じ距離を走るのではなく、段階的にランニングへ復帰したことも重要なポイントです。
また、痛みが出ている膝だけではなく、鵞足につながるハムストリングスや内転筋、さらに股関節の動きまで確認しました。

再発予防として、
・急激にランニングの距離を伸ばさないこと
・ランニング前後にハムストリングスをストレッチすること
・内転筋や股関節周囲の柔軟性を維持すること
・痛みが出た状態で無理に走行距離を増やさないこと
・走った翌日の膝の状態も確認しながら運動量を調整すること
をお伝えしました。

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
「こんな症状でも診てもらえますか?」と
お気軽にお問合せください。