生理前になると強い眠気で仕事に集中できなかった症例
ご相談いただいた症状
・半年ほど前から生理前の強い眠気が気になるようになった。
・生理の約1週間前から眠気や身体のだるさが強くなる。
・夜は普段と同じくらい寝ていても、日中に強い眠気を感じる。
・特に昼食後から夕方にかけて眠気が強く、仕事に集中しにくい。
・休日も生理前になると昼寝をしたくなることが多い。
・生理が始まると徐々に眠気やだるさが軽くなる。
・生理前以外は日中に強い眠気を感じることはほとんどない。
・首肩のこりや身体の疲れも感じていた。
・毎月同じような症状を繰り返しているため来院された。
原因
生理前に眠気が強くなるのはなぜ?
生理前には、女性ホルモンの変動に伴って身体や気分にさまざまな変化が現れることがあります。
月経前に現れ、生理が始まると軽減する身体的・精神的な症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、
・眠気
・だるさ
・頭痛
・むくみ
・腹部の張り
・イライラ
・気分の落ち込み
・集中しにくい
など、人によってさまざまな症状がみられます。
今回の患者さんの場合、
・毎月生理の約1週間前から眠気が強くなる
・十分寝ても日中に眠い
・生理が始まると症状が軽くなる
・生理前以外は強い眠気がほとんどない
・眠気によって仕事への集中力が低下する
というように、月経周期と症状の出るタイミングに一定の傾向がありました。
また、仕事が忙しく疲労が溜まっている月は、眠気だけでなく身体のだるさも強く感じるとのことでした。
そのため今回は、単純に眠気だけを見るのではなく、月経周期・睡眠・仕事の疲労・身体の状態なども確認しながら鍼灸治療を行うことにしました。
治療内容
1周期目
まずは週1回程度で鍼灸治療を開始しました。
その日の体調を確認しながら、
・首肩周囲
・背部
・腹部
・手足
などを中心に鍼灸治療を行いました。
また、
「生理の何日前から眠くなったか」
「仕事中にどの程度眠気が出たか」
「身体のだるさはどの程度だったか」
を確認してもらい、月経周期と症状の変化を追うことにしました。
最初の生理前にも眠気は出ましたが、以前と比べると強い眠気を感じる時間が短く、仕事中に少し楽に感じる日もあったとのことでした。
ただし、昼食後から夕方にかけてはまだ眠気が強く、症状そのものは残っていました。
2周期目
鍼灸治療を継続しながら、2回目の生理前の状態を確認しました。
以前は生理の約1週間前から眠気が強くなっていましたが、この周期では強い眠気を感じる日数が減っていました。
仕事中に眠気を感じることはあっても、
「眠くて仕事が進まない」
と感じるほどの日は少なくなっていました。
また、身体のだるさも以前より軽く、生理前でも普段に近い状態で過ごせる日が増えていました。
仕事が忙しく睡眠時間が短くなった翌日は眠気が強くなることもあったため、睡眠時間についてもできる範囲で確保してもらうようお伝えしました。
3周期目
3回目の月経周期では、生理前になっても以前のような強い眠気はほとんど出なくなっていました。
多少眠く感じる日はありましたが、仕事に支障が出るほどではなく、昼食後も集中して仕事を続けられるようになっていました。
身体のだるさも軽減し、
「生理前だから仕事がつらいと感じることがかなり減った」
とのことでした。
ただし、月によって症状に波がある可能性もあるため、ここで完全に施術を終了するのではなく、今後は月経周期や仕事の忙しさに合わせて治療間隔を調整しながら経過をみることにしました。
治療回数/期間
治療期間:約3か月
週1回程度から開始し、症状の変化に合わせて治療間隔を調整
今回の経過は、
生理約1週間前から強い眠気とだるさ
↓
昼〜夕方に眠くなり仕事に集中できない
↓
月経周期を確認しながら鍼灸治療
↓
1周期目:眠気はあるが強く感じる時間が短くなる
↓
2周期目:強い眠気が出る日数が減少
↓
3周期目:仕事に支障が出るほどの眠気はほぼなくなる
↓
月経周期に合わせて治療間隔を調整しながら経過観察
となりました。
結果と今後
今回の患者さんは、生理の約1週間前になると強い眠気や身体のだるさが現れ、仕事に集中できない状態を毎月繰り返していました。
月経周期を確認しながら約3か月鍼灸治療を行った結果、
・生理前の強い眠気が軽減
・眠気を感じる日数が減少
・身体のだるさが軽減
・仕事中の集中力低下が軽減
・生理前でも普段に近い状態で過ごせる日が増加
といった変化がみられました。
今回の症例では、1回の施術前後だけで効果を判断するのではなく、複数の月経周期を通して「いつから眠くなるのか」「何日間続くのか」「仕事にどの程度影響するのか」を確認したことがポイントです。
また、鍼灸治療だけではなく、
・できるだけ睡眠時間を確保する
・就寝・起床時間を大きく変えない
・疲労を溜め込みすぎない
・月経周期と症状を記録する
・生理前は無理に予定を詰め込みすぎない
こともお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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