朝起きて一歩目に足裏が痛い足底腱膜炎
ご相談いただいた症状
・朝起きてベッドから立ち、最初の一歩を踏み出した時に右のかかとから足裏に強い痛みが出る。
・朝は特に痛みが強いものの、しばらく歩いていると徐々に楽になっていた。
・仕事は立ち仕事が中心で、一日の大半を立って過ごしていた。
・仕事中は午前中よりも夕方になるにつれて足裏の痛みが強くなっていた。
・かかとの少し内側を押すと痛みがあった。
・仕事を休むことは難しく、立ち仕事を続けながら改善したいとのことで来院された。
原因
足底腱膜炎とは?
足底腱膜は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて広がっている組織で、足のアーチを支えたり、歩行時の衝撃を受け止めたりする役割があります。
この足底腱膜とかかとの骨の付着部には、歩く・立つといった動作によって繰り返し牽引力や圧迫力が加わります。
その負担が蓄積すると、足底腱膜の付着部に微小な損傷や変性が生じ、かかと周辺の痛みにつながることがあります。長時間の立ち仕事や歩行、靴の不適合、スポーツによるオーバーユースなども発症に関係するとされています。
今回の患者さんは、
・仕事で長時間立っていること
・右かかとの内側付近に圧痛がみられたこと
・ふくらはぎの筋緊張が強かったこと
・足首の柔軟性が低下していたこと
・特に足首を上方向へ曲げる背屈の動きが少なかったこと
・足底にも強い緊張がみられたこと
が確認されました。
足首の動きが少なくなると、歩行時に必要な動きを別の部分で補わなければならなくなります。
そのため今回は、痛みが出ている足裏だけを施術するのではなく、ふくらはぎ・アキレス腱周囲・足関節まで確認し、足底へ負担が集中しにくい状態を作ることを目標に施術を行いました。
治療内容
初回〜2回目
初回来院時は、右かかとの内側付近に明確な圧痛があり、歩き始めにも痛みが出ていました。
患部を強く揉むことは避け、かかとから足底腱膜の付着部周囲に超音波治療を行いました。
また、ふくらはぎの筋緊張が強く、足首の動きも低下していたため、下腿から足関節周囲を中心に手技療法を行いました。
施術後に歩いてもらうと、来院時と比較して足をついた際の痛みは軽減しました。
しかし、朝起きた最初の一歩ではまだ痛みが出ており、仕事で長時間立っていると夕方に症状が戻る状態でした。
仕事を完全に休むことは難しかったため、
・ふくらはぎのストレッチ
・アキレス腱周囲のストレッチ
・足底のストレッチ
・仕事後に足を休ませる時間を作ること
を指導しました。
3〜4回目
朝起きた時の一歩目にはまだ痛みがありましたが、初回来院時と比較すると痛みの強さは軽減していました。
また、以前は仕事の途中から徐々に痛みが強くなっていましたが、痛みが出始める時間も遅くなっていました。
この時期も患部への超音波治療を継続しながら、ふくらはぎ・足関節・足底の状態を確認して施術しました。
特に足首の柔軟性を改善し、歩行時に足底だけへ負担が集中しない状態を作ることを重視しました。
セルフストレッチも継続してもらいました。
5回目
朝起きた際には強い痛みではなく、多少の違和感を感じる程度まで改善しました。
夕方になっても以前のような強い痛みが出ることは少なくなり、通常通り立ち仕事を続けられるようになっていました。
かかと内側の圧痛も軽減し、足首の動きにも改善がみられました。
症状が落ち着いてきたため、治療だけに頼らず自宅でのストレッチを継続し、仕事をしながら良い状態を維持できるか確認していきました。
6回目
朝起きた最初の一歩で痛みが出ない日が増えてきました。
長時間の立ち仕事をした後も症状は安定しており、夕方に多少疲労感を感じる程度になりました。
施術間隔を2週間に1回へ変更し、間隔を空けても痛みが戻らないか確認することにしました。
7回目
2週間施術を空けても、朝起きた一歩目の痛みは再発していませんでした。
通常通り仕事を続けても強い足裏の痛みはなく、かかとの圧痛も大きく改善していました。
自宅でのストレッチも継続できていたため、今回の施術を終了しました。
治療回数/期間
治療回数:7回
治療期間:約2か月
治療頻度:初期〜中期は週1回、後半は2週間に1回
仕事を休んで完全に安静にするのではなく、立ち仕事を続けながら症状の変化を確認しました。
後半は施術間隔を空け、仕事を通常通り行っても朝の一歩目の痛みが再発しないことを確認して終了しました。
結果と予防
約2か月の施術により、
・朝起きた最初の一歩での足裏の痛み
・かかと内側の圧痛
・長時間の立ち仕事による夕方の痛み
・ふくらはぎの筋緊張
・足関節の柔軟性
はいずれも改善しました。
今回の症例でポイントになったのは、痛みが出ている足裏だけではなく、ふくらはぎや足首まで確認したことです。
初回来院時にはふくらはぎの緊張が強く、足関節の動きも低下していました。
そこで患部への超音波治療だけでなく、ふくらはぎや足関節周囲への施術、自宅でのストレッチを組み合わせながら経過をみていきました。
足底腱膜炎の予防では、足部・下腿のストレッチや足に合ったシューズの選択なども重要とされています。
再発予防として、
・仕事前後にふくらはぎのストレッチを行うこと
・アキレス腱や足底の柔軟性を維持すること
・長時間立ち続けた後は足を休ませる時間を作ること
・クッション性だけでなく足に合った靴を選ぶこと
・朝の一歩目に再び痛みが出始めた場合は無理をして放置しないこと
をお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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