子どもと一緒に寝ていて朝起きた時の腰の痛み
ご相談いただいた症状
・小さなお子さんを育てている30代女性。
・普段は子どもと同じ布団で一緒に寝ている。
・子どもを起こさないように寝ているため、夜中に寝返りを打つことが少ない。
・数週間前から朝起きた時に腰の痛みを感じるようになった。
・特に布団から身体を起こす瞬間に腰へ痛みが走る。
・起床後、洗面台で顔を洗おうと前かがみになる時にも痛い。
・朝は身体全体が固まっているように感じる。
・しばらく動いていると腰の痛みは徐々に軽くなる。
・日中は子どもの抱っこなどで腰に疲労感はあるものの、朝ほどの強い痛みはない。
・足への痛みやしびれはない。
・朝の腰痛が繰り返し続くため来院された。
原因
子どもと一緒に寝ていて朝に腰が痛くなる原因は?
睡眠中は通常、無意識に寝返りを繰り返しながら身体の姿勢を変えています。
しかし、子どもと同じ布団で寝ている場合、
・子どもを起こしたくない
・ぶつからないようにする
・寝るスペースが狭い
などの理由から、同じ姿勢で寝続けてしまうことがあります。
ただし、寝返りの少なさだけで腰痛の原因を断定することはできません。
今回の患者さんの身体を確認すると、
・腰から骨盤周囲の筋緊張
・左右の股関節の動きの硬さ
・特に股関節を曲げる動きの制限
・臀部周囲の筋緊張
・前屈時に股関節より腰を大きく曲げる動き
がみられました。
また、
・起床直後が最も痛い
・布団から起き上がる時に痛い
・朝の洗顔で前かがみになると痛い
・身体を動かしていると徐々に軽くなる
・夜間に寝返りが少ない
という特徴がありました。
今回は、睡眠中に同じ姿勢が続いていることに加え、股関節や臀部の硬さによって前かがみになる際に腰へ負担が集中している可能性を考えました。
そのため、痛みのある腰だけではなく、股関節や臀部を含めて施術を行うことにしました。
治療内容
1回目
初回来院時に前屈動作を確認すると、身体を前へ倒していく途中で腰に痛みが出ていました。
また、左右の股関節を確認すると動きが硬く、特に股関節を深く曲げる動作に制限がみられました。
今回は、
・腰部
・骨盤周囲
・臀部
・股関節周囲
・太もも周囲
を中心に手技療法を行いました。
施術後は股関節の動きが広がり、前屈時の腰の痛みも軽減しました。
ただし、主な症状は翌朝に出るため、実際に子どもと一緒に寝た翌日の状態を確認してもらうことにしました。
2回目
初回から4日後に来院。
朝起きた時の腰痛はまだありましたが、以前より身体を起こしやすくなっていました。
顔を洗う際の前かがみでは痛みが残っており、特に起床直後に洗面台へ向かった時につらいとのことでした。
股関節にはまだ硬さが残っていたため、腰だけではなく臀部・股関節周囲を中心に手技療法を継続しました。
また、洗顔時には腰だけを丸めるのではなく、膝と股関節も使って身体を前へ倒すようお伝えしました。
3回目
2回目から3日後に来院。
朝、布団から起き上がった時の強い痛みは減っていました。
洗顔時についても、膝と股関節を使うようにすると腰の痛みが出にくくなっていました。
一方で、子どもが近くで寝ていて一晩ほとんど姿勢を変えられなかった翌朝には、腰のこわばりが強く出たとのことでした。
股関節の可動域は初回より改善していましたが、臀部から腰にかけて緊張が残っていたため手技療法を行いました。
症状が落ち着いてきたため、ここから施術間隔を空けることにしました。
4回目
3回目から約1週間後に来院。
朝の腰のこわばりは多少あるものの、布団から起き上がる瞬間に走っていた腰の痛みはほとんど出なくなっていました。
洗顔時も通常の姿勢で行える日が増えていました。
子どもと一緒に寝る生活自体は変わっていませんでしたが、以前のように毎朝強く痛む状態ではなくなっていました。
股関節の動きも初回より広がっていたため、再度手技療法を行い、さらに間隔を空けて経過を確認しました。
5回目
4回目から約10日後に来院。
子どもと一緒に寝る生活を続けていましたが、朝起きた時に強い腰痛は出ていませんでした。
顔を洗う時に前かがみになっても痛みはなく、日中の子育てでも腰に軽い疲労感を感じる程度でした。
股関節の動きや前屈動作を確認しても、初回来院時のような痛みは再現されませんでした。
生活環境を変えなくても症状が安定していたため、5回目で定期的な施術を終了し、セルフケアを行いながら経過観察としました。
治療回数/期間
治療回数:5回
治療期間:約3週間
通院頻度:初期は数日間隔で3回、その後1週間→10日程度と間隔を空けて施術
今回の経過は、
子どもと一緒に寝ていて寝返りが少ない
↓
朝起き上がる時に腰へ痛みが走る
↓
洗顔で前かがみになっても痛い
↓
股関節・臀部・腰周囲の硬さを確認
↓
手技療法+前かがみ動作の調整
↓
3回目:起き上がり時の強い痛みが減少
↓
4回目:朝の痛みはほとんどなし
↓
施術間隔を10日程度空ける
↓
5回目:起床時・洗顔時ともに痛みなし
↓
定期的な施術を終了
となりました。
結果と予防
今回の患者さんは、子どもと一緒に寝ているため夜間の寝返りが少なく、朝起きた時と洗顔で前かがみになった時に腰へ痛みが走ることが特徴でした。
身体を確認すると腰だけではなく股関節や臀部にも硬さがみられたため、腰だけに施術を集中させず、下半身の動きも含めて施術を行いました。
5回の施術によって、
・起床時の腰痛が軽減
・布団から起き上がる時の痛みが軽減
・洗顔で前かがみになった時の痛みが改善
・股関節の動きが改善
・朝の身体のこわばりが軽減
といった変化がみられました。
今回は「子どもと別々に寝る」という生活環境の変更は行わず、現在の子育て生活を続けながら身体への負担を減らすことを目指しました。
セルフケアとして、
・起床直後に勢いよく身体を起こさない
・朝は股関節を軽く動かしてから活動を始める
・洗顔では腰だけで前かがみにならず、膝と股関節を使う
・抱っこなど同じ姿勢を長時間続けない
・日中に股関節や臀部を適度に動かす
ことをお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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