更年期のほてりと突然の発汗に悩んでいた症例
ご相談いただいた症状
・半年ほど前から突然身体が熱くなることが増えた。
・特に顔から首、上半身にかけて急に熱くなる。
・仕事中でも突然汗が出ることがあり、人目が気になるようになった。
・気温が高くない場所でも症状が出ることがある。
・夜にも身体が熱くなり、寝苦しく感じることがある。
・以前より疲れやすく、首や肩のこりも感じていた。
・月経周期も以前より不規則になっていた。
・婦人科で相談し、更年期に伴う症状について説明を受けていた。
・少しでも症状を軽減したいとのことで鍼灸治療を希望され来院された。
原因
更年期のほてり・発汗とは?
更年期には、女性ホルモンであるエストロゲンが大きくゆらぎながら低下していきます。
その時期には、
・ほてり
・のぼせ
・突然の発汗
・動悸
・めまい
・頭痛
・肩こり
・疲れやすさ
・眠りにくさ
・イライラ
など、さまざまな症状がみられることがあります。
その中でも、突然顔や上半身が熱くなったり、急に汗が出たりする症状は「ホットフラッシュ」と呼ばれます。
今回の患者さんも婦人科で相談しており、更年期に伴う症状について説明を受けていました。
来院時に詳しくお話を伺うと、
・日中に何度も突然ほてる
・顔や首を中心に汗が出る
・仕事中に症状が出ることがストレスになっている
・夜にもほてりを感じる
・疲れている日は症状を強く感じる
・首肩の緊張も強い
という状態でした。
そのため今回は、ほてりだけを見るのではなく、発汗の頻度や睡眠、疲労感なども確認しながら鍼灸治療を行うことにしました。
治療内容
1回目
初回来院時は、一日の中で何度も突然身体が熱くなり、その後に顔や首周囲から汗が出る状態でした。
特に仕事中に症状が出ることが多く、「また汗が出るのではないか」と気になることも増えていました。
身体の状態を確認すると、首から肩、背中にかけて緊張が強くみられました。
その日の体調を確認しながら、
・手足
・腹部周囲
・背部
・首肩周囲
などに鍼灸治療を行いました。
今回は単純に「ほてりがある・ない」だけではなく、一日の中でほてりや発汗が起こる回数も確認しながら経過をみることにしました。
2〜3回目
週1回のペースで鍼灸治療を継続しました。
まだほてりや発汗はありましたが、患者さんからは、
「以前より急に熱くなる回数が少ない日が出てきた」
とのお話がありました。
仕事が忙しかった日や疲労が強い日には症状が出やすいものの、毎日同じように強い症状が出るわけではなくなってきました。
夜のほてりについても、症状を感じずに眠れる日が少しずつ増えていました。
4〜6回目
治療開始から約1か月が経過。
ほてり自体が完全になくなったわけではありませんが、症状の頻度と強さに変化がみられました。
以前は仕事中に何度も顔や上半身が熱くなり、そのたびに汗を拭いていましたが、この頃には症状を気にせず仕事ができる時間が増えていました。
また、ほてりが出ても以前ほど大量に汗をかくことが少なくなりました。
患者さん自身も、
「ほてりが出ても前ほど気にならなくなった」
と感じるようになっていました。
2か月後
週1回を基本に鍼灸治療を継続し、約2か月が経過しました。
仕事中に突然ほてる回数は初回来院時と比較して減少し、発汗についても軽くなっていました。
夜に身体が熱くなって目が覚めることも少なくなり、睡眠についても以前より楽になったとのことでした。
ただし、仕事が非常に忙しかった日や睡眠不足が続いた時には症状が強くなることがありました。
更年期の症状には波があることも踏まえ、現在も婦人科での経過観察と並行しながら、身体の状態に合わせて鍼灸治療を継続しています。
治療回数/期間
治療開始時:週1回
治療期間:約2か月
現在:状態を確認しながら継続中
今回の経過は、
突然顔や上半身がほてる
↓
仕事中でも汗が出てしまう
↓
夜にもほてりを感じる
↓
週1回の鍼灸治療を開始
↓
2〜3回目:ほてりが少ない日が出てくる
↓
4〜6回目:ほてり・発汗の頻度と強さが軽減
↓
約2か月:仕事中に症状を気にすることが減少
↓
現在も状態に合わせて継続
となりました。
結果と今後
今回の患者さんは、更年期に入り、突然顔や上半身が熱くなるほてりと発汗に悩んでいました。
特に仕事中に症状が出ることが多く、汗をかくこと自体がストレスになっていました。
約2か月鍼灸治療を継続したところ、
・ほてりを感じる回数が減った
・突然の発汗が軽減した
・仕事中に症状を気にする時間が減った
・夜のほてりが減った
・以前より眠りやすくなった
・首肩の緊張も軽減した
といった変化がみられました。
今回の症例では、ほてりを完全になくすことだけを目標にするのではなく、**「一日に何回症状が出るのか」「仕事や睡眠にどの程度影響しているのか」**を確認しながら経過を追いました。
日常生活では、
・睡眠時間をできるだけ確保する
・適度に身体を動かす
・疲労を溜め込みすぎない
・症状が出た時間や状況を記録する
・無理のない範囲で生活リズムを整える
こともお伝えしました。
当院では更年期にみられる身体の不調に対しても、その日の体調や睡眠、疲労などを確認しながら鍼灸治療を行っています。
また、更年期の症状は一人ひとり異なるため、必要に応じて婦人科での診察と並行しながら身体の状態をみていくことが大切です。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
「こんな症状でも診てもらえますか?」と
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