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腕をおろしてると痛む腋窩神経痛

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腕をおろしてると痛む腋窩神経痛

ご相談いただいた症状

・デスクワーク中や立ち話をしているときなど、右腕を下にだらんと下ろしていると、肩の後ろから背中、脇の下にかけて、ジワジワとした嫌な痛みやしびれが走る

・痛む場所が気になって腕をさすったり、肩を回したりしても、すっきりとした痛みの軽減がみられない

・一般的な四十肩・五十肩とは違い、腕を真上に挙げる動作(挙上)や、頭の後ろで髪を結ぶ動作(結髪動作)をしても肩に鋭い痛みは走らない

・整形外科では「骨に異常はない、筋肉の疲労」と言われ、湿布で様子を見ていたが、腕を下げているときのどんよりとした痛みが何週間も続いている

原因

腕を上に挙げたときは痛まないのに、下に下ろしているときに肩から脇・背中が痛む場合、肩の後ろ側にある「クアドリラテラルスペース(QLS:四角腔)」と呼ばれる隙間で、神経や血管が締め付けられている(狭窄)可能性が非常に高いです。

この隙間は小円筋・大円筋・上腕三頭筋・上腕骨に囲まれており、中を「腋窩神経(えきかしんけい)」と「後上腕回旋動脈」が通っています。今回の患者さんは

長時間の巻き肩・猫背姿勢により、肩甲骨の後ろ側にある小円筋(しょうえんきん)や大円筋(だいえんきん)が異常に突っ張って硬化

腕を下ろした(下方に牽引された)ポジションのときに、この四角い隙間(QLS)が最も狭くなり、腋窩神経を強く挟み込んでしまう状態
がみられ、硬くなった筋肉によるスペースの狭窄が引き金となり、腕を下ろしている時間に比例して肩から背中・脇へのジワジワとした痛みを引き起こしている状態と考えられました。

治療内容

狭くなっているクアドリラテラルスペースを広げ、挟まれている神経への圧迫を速やかに解除するため、超音波治療(音波治療)と徒手療法(マッサージ・骨格調整)を組み合わせたコンビネーションアプローチを行いました。

初回〜2回目(超音波による深部アプローチと除圧)
肩の奥深くにある原因筋へ直接アプローチするため、まずは物理療法を導入。

徒手では届きにくい深層の硬結(コリ)に対し、超音波治療を施して微細振動と温熱効果で小円筋・大円筋の緊張を奥から急速に緩和

超音波の後に、スペースを狭める原因となっている脇の下(上腕三頭筋長頭)と肩甲骨外側の徒手による深層マッサージ・筋膜リリース
を中心に施術。2回目の施術後には、腕を下ろしたときに肩の後ろにかかる突っ張り感が大幅に軽減されました。

3〜4回目(骨格の調整とスイングテスト)
筋肉が緩み、スペースに余裕が出てきた段階で、姿勢の土台から再発を防ぐ調整へ移行。

肩甲骨が正しい位置(巻き肩ではない位置)で安定するよう、胸椎(背中の骨)と鎖骨まわりの骨格調整

腕をだらんと下げた状態をキープしてもらい、背中や脇に痛みが走らないかの負荷テスト
を継続。4回目が終わる頃には、日常的に腕を下ろしていても、背中や脇の下へ嫌な痛みが響くことはほぼなくなりました。

5回目(状態の定着とセルフケア)
デスクワークなどで同じ姿勢が続いても、クアドリラテラルスペースが狭窄しない状態を定着させました。腕の軽さをしっかり実感していただき、5回の施術をもって症状は完全に消失しました。

治療回数/期間

治療回数: 5回

期間: 約1か月(週1回ペースの計画的な通院)

結果と予防
四十肩とは異なる特殊な原因(クアドリラテラルスペースの狭窄)による肩・背中・脇の痛みは根本から改善し、腕を下ろしていても全く痛まない健康な状態を取り戻しました。

再発予防として

肩甲骨の後ろ側(小円筋・大円筋)をピンポイントで伸ばす壁を使ったストレッチ

脇の下(上腕三頭筋)を硬くしないためのセルフマッサージ

デスクワークの合間に胸を開き、肩甲骨を後ろに引くリセット動作
をお伝えし、現在は仕事中も症状のぶり返しなく快適に過ごされています。

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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