更年期になって夜中に何度も目が覚めるようになった症例
ご相談いただいた症状
・半年ほど前から生理周期が不規則になってきた。
・以前は朝まで眠れていたが、最近は夜中に2〜3回目が覚める。
・一度目が覚めると、なかなか寝つけないこともある。
・寝つき自体はそれほど悪くない。
・朝起きても十分に眠った感じがせず、疲れが残っている。
・日中に眠気や集中力の低下を感じることもある。
・仕事が忙しい時期や睡眠時間が短い日は特に症状が強い。
・首肩のこりや身体の疲労感も感じていた。
・婦人科にも相談しながら、身体の状態を整えたいとのことで来院された。
原因
更年期になると夜中に目が覚めやすくなるのはなぜ?
更年期は、閉経前後の時期に女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期です。
この時期には、ほてりや発汗だけでなく、
・寝つきが悪い
・夜中に何度も目が覚める
・朝早く目が覚める
・眠りが浅く感じる
・朝起きても疲れが取れない
など、睡眠に関する不調を感じる方もいます。
ただし、夜中に目が覚める原因がすべて更年期によるものとは限りません。
仕事や家庭でのストレス、睡眠環境、生活リズムなど、さまざまな要因が重なっていることもあります。
今回の患者さんの場合、
・生理周期が不規則になってきた
・以前は朝まで眠れていた
・半年ほど前から夜中に目が覚めるようになった
・仕事が忙しい時ほど眠りが浅く感じる
・首肩の緊張や疲労感が強い
といった特徴がありました。
身体の状態を確認すると、
・首肩周囲の強い緊張
・背中の張り
・身体全体の疲労感
もみられました。
そのため今回は、更年期という時期だけを原因と決めつけるのではなく、月経周期の変化や睡眠の状態、仕事による疲労なども確認しながら鍼灸治療を行うことにしました。
治療内容
1回目
初回来院時は、ほぼ毎晩2〜3回目が覚めていました。
寝つきは比較的良いものの、夜中に目が覚めた後に30分以上眠れない日もあり、朝の疲労感が強い状態でした。
その日の体調を確認しながら、
・首肩周囲
・背部
・腹部
・手足
などを中心に鍼灸治療を行いました。
今回は施術直後の身体の変化だけではなく、
「夜中に何回目が覚めたか」
「目が覚めた後に再び眠れたか」
「朝起きた時の疲労感」
を確認しながら経過をみることにしました。
2〜3回目
週1回のペースで鍼灸治療を継続しました。
まだ夜中に目が覚める日はありましたが、以前のように毎晩2〜3回起きるのではなく、1回程度で済む日が出てきました。
また、夜中に目が覚めても比較的早く再び眠れる日が増えていました。
3回目頃には、
「久しぶりに朝まで一度も起きずに眠れた日があった」
とのことでした。
ただし、仕事が忙しく帰宅が遅くなった日には、再び夜中に何度か目が覚めることもありました。
4回目
治療開始から約1か月。
朝まで一度も目が覚めずに眠れる日が少しずつ増えてきました。
夜中に目が覚めても1回程度の日が多くなり、以前のように2〜3回繰り返し目が覚めることは減っていました。
睡眠が取れた翌日は朝の疲労感も軽く、日中の眠気も以前ほど気にならなくなっていました。
一方で、仕事の疲労が強い時には眠りが浅くなることもあったため、引き続き週1回程度で鍼灸治療を行いました。
5〜6回目
夜中に目が覚める回数はさらに減り、朝まで眠れる日の方が多くなってきました。
以前は「今日も途中で起きるかもしれない」と睡眠そのものを気にすることが多かったそうですが、徐々に眠ることへの不安も減っていました。
首肩や背中の緊張も初回来院時と比べて軽減していました。
ただし、仕事が忙しかった日や睡眠時間が短くなった時には、一度目が覚めることがありました。
7〜8回目
治療開始から約2か月。
普段は朝まで眠れる日が増え、夜中に目が覚めても1回程度で、その後すぐに眠れることが多くなりました。
朝起きた時の疲労感や日中の眠気も軽減し、仕事中の集中力も以前より気にならなくなっていました。
更年期に伴う身体の変化は続いており、睡眠状態にも波があるため、ここで施術を終了するのではなく、今後は治療間隔を空けながら身体の状態に合わせて鍼灸を継続することにしました。
治療回数/期間
治療回数:8回
治療期間:約2か月
その後は身体の状態を確認しながら治療間隔を調整して継続しています。
今回の経過は、
毎晩2〜3回目が覚める
↓
目が覚めると再び眠るまで時間がかかる
↓
週1回程度で鍼灸治療
↓
2〜3回目:1回程度で済む日が出てくる
↓
4回目:朝まで眠れる日が増える
↓
5〜6回目:朝まで眠れる日の方が多くなる
↓
7〜8回目:夜中に目が覚めても再び眠りやすくなる
↓
治療間隔を空けながら継続
となりました。
結果と今後
今回の患者さんは、生理周期が不規則になってきた時期から、夜中に何度も目が覚めるようになっていました。
約2か月間鍼灸治療を継続した結果、
・夜中に目が覚める回数が減少
・朝まで眠れる日が増加
・目が覚めても再び眠りやすくなった
・朝の疲労感が軽減
・日中の眠気が軽減
・首肩や背中の緊張が軽減
といった変化がみられました。
今回の症例では、単純に「更年期だから眠れない」と考えるのではなく、月経周期の変化や仕事の忙しさ、睡眠時間、夜中に目が覚める回数などを確認しながら経過をみたことがポイントでした。
また、睡眠状態には日によって波があるため、1日眠れたかどうかだけで判断せず、数週間単位で変化を確認しました。
日常生活では、
・できるだけ就寝・起床時間を大きく変えない
・寝る直前までスマホを見続けない
・夜中に時間を何度も確認しない
・日中に適度に身体を動かす
・睡眠不足の日が続かないよう意識する
こともお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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