長時間座っているとお尻から足がしびれる坐骨神経痛
ご相談いただいた症状
・長時間座っていると右のお尻から太ももの裏にかけて痛みとしびれが出る。
・仕事はデスクワークが中心で、1日の大半を座って過ごしていた。
・仕事の後半になるほどお尻から足の症状が強くなっていた。
・立ち上がって少し歩いたり身体を動かしたりすると症状が楽になっていた。
・腰にも多少の張りはあったが、一番気になっていたのはお尻から太ももにかけての症状だった。
・仕事中のしびれが徐々に気になるようになり来院された。
原因
坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは病名そのものではなく、腰からお尻、太もも、ふくらはぎなど、坐骨神経が通る範囲に現れる痛みやしびれなどの症状を指します。
原因は一つではなく、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など腰椎由来のものや、お尻周囲で神経へ負担がかかって症状が出るケースなどがあります。
そのため、「お尻の筋肉が硬いから」と局所だけで判断するのではなく、腰・骨盤・股関節などを含めて状態を確認することが重要です。
今回の患者さんは、
・長時間のデスクワークで腰や臀部へ負担がかかり続けていたこと
・右臀部、特に梨状筋周囲に強い筋緊張がみられたこと
・腸腰筋が硬く、股関節の動きが低下していたこと
・長時間座ることで骨盤周囲の動きが少なくなっていたこと
・腰部にも筋緊張があり、腰から臀部全体の柔軟性が低下していたこと
が確認されました。
特に長時間座った後に症状が強くなり、立って身体を動かすと楽になるという特徴がありました。
そこで、しびれが出ている太ももだけではなく、腰・臀部・股関節周囲まで確認し、坐骨神経へかかる負担を減らすことを目的に施術を開始しました。
治療内容
初回
初回来院時は右臀部の筋緊張が強く、長時間座った後には太もも裏までしびれが出る状態でした。
梨状筋など臀部の深い部分まで筋緊張がみられたため、鍼灸治療を行い、臀部から腰部にかけての緊張緩和を図りました。
さらに手技療法を組み合わせ、腰・臀部だけでなく、硬くなっていた腸腰筋や股関節周囲も調整しました。
仕事を休むことは難しいため、デスクワーク中は長時間同じ姿勢を続けず、定期的に立って身体を動かすよう指導しました。
2〜3回目
週1回の施術を継続しました。
施術後はお尻の張りが軽減し、仕事中にしびれが出るまでの時間も徐々に長くなっていました。
一方で、忙しく長時間座り続けた日は右臀部から太もも裏にかけての症状が残っていました。
症状が一時的に軽減するだけにならないよう、鍼灸治療を継続しながら股関節の動きを改善する施術も増やしていきました。
また、自宅で行える臀部・股関節周囲のストレッチを指導しました。
4〜5回目
仕事中にしびれを感じる頻度が大きく減り、以前のように座っていること自体がつらい状態ではなくなりました。
長時間座り続けた際には臀部に張りを感じることはありましたが、立って少し身体を動かすことで症状が落ち着くようになっていました。
この頃から腰部や臀部だけでなく、骨盤・股関節を動かしやすくする施術を中心に行い、再発予防も意識していきました。
6回目
通常のデスクワークでは、お尻から太ももにかけてのしびれはほとんど出なくなりました。
右臀部の筋緊張や股関節の動きも初回と比較して改善していました。
症状が安定してきたため、治療間隔を2週間空けて経過を確認することにしました。
7回目
2週間間隔を空けても、お尻から太もも裏のしびれが再発することなく仕事を行えていました。
長時間のデスクワーク後に多少の腰や臀部の張りを感じることはありましたが、ストレッチや姿勢を変えることで自身でも対処できる状態になったため、施術を終了しました。
治療回数/期間
治療回数:7回
治療期間:約2か月
治療頻度:初期〜中期は週1回、症状改善後は2週間空けて経過を確認
症状がなくなった時点ですぐ終了するのではなく、最後は施術間隔を空けても症状が再発しないことを確認して終了しました。
結果と予防
約2か月の施術により、
・長時間座った際のお尻の痛み
・右臀部から太もも裏にかけてのしびれ
・デスクワーク後の臀部の強い張り
・股関節周囲の柔軟性
はいずれも改善しました。
今回の患者さんは仕事上、長時間のデスクワークを避けることが難しい状態でした。
そのため「座らないようにする」のではなく、仕事を続けながら腰や臀部へ負担を集中させないことを重視しました。
再発予防として、
・長時間座り続けず定期的に立ち上がること
・臀部や股関節周囲のストレッチを継続すること
・デスクワーク中に定期的に姿勢を変えること
・運動不足にならないよう歩く時間を作ること
・しびれが強くなる姿勢を長時間続けないこと
をお伝えしました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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