CASE

【陸上シンスプリント】大会前に3週間で早期復帰した鍼灸実例

当院のコンセプト
ホーム > 施術例 > 【陸上シンスプリント】大会前に3週間で早期復帰した鍼灸実例
【陸上シンスプリント】大会前に3週間で早期復帰した鍼灸実例

ご相談いただいた症状

・陸上部の長距離選手として日々走り込むなか、走ったりジャンプしたりするたびに、すねの内側(下1/3あたり)に骨がミシミシと響くような鋭い痛みが走る

・最初は練習後半のビルドアップやスピード練習のときに少し痛む程度だったが、徐々に朝起き抜けの一歩目や、ただ歩くだけでもズキズキと痛むようになってしまった

・整形外科などの病院には行っていなかったが、日に日に悪化する痛みに「このままでは走れなくなるのではないか」と強い不安と焦りを抱えて当院に来院された

・痛みをかばって走っていたためランニングフォームが完全に崩れ、逆側の足や膝にまで違和感が出てきている

原因

すねの内側(脛骨のキワ)にピンポイントで強い圧痛(押したときの痛み)があり、走る・跳ぶといった着地時に響く特徴的な痛みから、典型的な「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」のメカニズムが生じていると見立てました。

シンスプリントは、硬いトラックやロードを走り続ける着地衝撃により、すねの骨膜が筋肉に何度も引っ張られて炎症を起こす障害です。休んで一時的に痛みが引いたとしても、「すねの骨膜を引っ張り続けている深層の筋肉の硬さ」と「着地衝撃を逃がせない走り方のクセ」を解決しない限り、走ればすぐに痛みがぶり返してしまいます。

今回の患者さんは

連日の走り込みによる、ふくらはぎのさらに奥、手では直接触るのが難しい深層筋(後脛骨筋やヒラメ筋)の過度な緊張

陸上特有の接地時に、足の裏のアーチ(土踏まず)が内側に潰れ、着地衝撃を逃がせずすねにダイレクトに衝撃を受けてしまう状態(オーバープロネーション)

股関節の可動域低下により、接地時の衝撃を股関節全体で吸収できなくなっている状態
がみられ、すねの骨膜へ常に強い牽引ストレスがかかり続けていることが、早期復帰を阻む最大の引き金となっていました。

治療内容

まずはこれ以上痛みを長引かせず、「大会までに全力で走れる状態を作る」ことを目標に、すねの炎症を素早く鎮める「鍼灸治療」と、着地衝撃に耐えうる足元を作る「徒手療法(骨格調整・筋膜リリース)」を組み合わせたダブルアプローチを開始しました。

◇初回〜2回目(鍼灸による消炎と、深層筋へのダイレクトアプローチ)
すねの骨膜にかかる引っ張りストレスを早急に止め、腫れぼったい炎症を抑える施術を行いました。

手技ではアプローチしづらい骨のキワの深層筋(後脛骨筋)へ向けてミリ単位で正確に鍼(はり)を刺入し、硬直した筋肉をピンポイントで弛緩

すねの内側の炎症・熱感を和らげるため、鎮痛・消炎効果の高いツボ(三陰交や地機など)へ鍼を施し、血流循環を促進

走る際のクッション機能を復活させるため、足の甲(足根骨)を整えて「土踏まず(内側縦アーチ)」の働きを取り戻す骨格調整
を中心に施術。2回目の施術後には、歩行時のズキズキ感や、ケンケン(片足ジャンプ)をした際のすねへの響き方が半分以下に減少しました。

◇3〜4回目(全体のバランス調整と段階的ランの開始)
すねの直接的な痛みが大幅に引いた段階で、走る動作へスムーズに移行するための調整へ。

接地衝撃を股関節全体で吸収できるよう、骨盤のねじれと股関節の可動域を広げる骨格調整

練習復帰に向け、ロードやトラックの硬さに負けないよう、すね周辺の柔軟性を維持する鍼灸施術
を並行。この段階で、すねに負担がかかりにくいランニングフォーム(足裏全体でのフラット接地)を意識してもらい、痛みの出ない範囲での軽いジョギングを解禁しました。

◇5回目(トラックでの全力スプリントテストと完全復帰)
すねの痛みや違和感が完全に抜けた状態を確認し、部活の全体練習に完全合流させました。

実際の走りに近い流し(ウインドスプリント)や切り返し時の足のブレ、着地フォームを最終チェック

高負荷な練習後でも疲労を溜め込まないための、セルフアイシングとお灸によるセルフケアの指導
5回目の施術をもって、全力で走っても全く痛まない状態をクリア。当初の予定よりも大幅に早く、大会前の全体練習に不安なく完全復帰を果たしました。

治療回数/期間

治療回数: 5回

期間: 約3週間(初期は週2回、後半は週1回ペース)

結果と予防
整形外科などの病院に行かず「もう走れないかもしれない」と一人で悩まれていた状態でしたが、すねの深層筋へ鍼灸治療でピンポイントにアプローチしたことで、骨膜の炎症を劇的に早いスピードで引かせることができました。これに足元のアーチを復活させる骨格調整を組み合わせることで、約3週間という短期間での安全な競技復帰を叶えました。

再発予防として

着地衝撃からすねを守る、足裏のアーチを鍛える「足指タオルギャザー」エクササイズ

練習後に必ず行う、すね・ふくらはぎ内側(後脛骨筋)のアイシングとストレッチの徹底

自宅でも簡単にできる、すねの疲労を回復させるためのお灸(セルフケア)の指導
お伝えし、現在は大会でも自己ベストの走りで活躍されています。

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
「こんな症状でも診てもらえますか?」と
お気軽にお問合せください。