ランニングで膝の外側の痛み(ランナー膝・腸脛靱帯炎)
ご相談いただいた症状
・ランニング中に右膝の外側が痛くなる
・走り終わった後もしばらく膝の外側に痛みが残る
・歩行や日常生活では痛みはない
・痛みを気にして思うようにランニングができない
・今後も趣味のランニングを続けたい
原因
ランナー膝(腸脛靱帯炎)は、ランニングを繰り返すことで膝の外側に負担が蓄積し、腸脛靱帯(骨盤から膝の外側までつながる丈夫な組織)が炎症を起こすスポーツ障害です。
一般的には、
・ランニングフォームの乱れ
・走行距離や運動量の急な増加
・お尻(臀部)の筋力低下
・股関節や足首の柔軟性低下
・体幹の安定性不足
などが重なることで、膝の外側へ負担が集中しやすくなります。
今回の患者さんは、
・歩行では痛みはないものの、ランニング中から走行後にかけて痛みが出ること
・太ももの外側から臀部にかけて筋肉の緊張が強かったこと
・股関節周囲の柔軟性が低下していたこと
が確認できました。
その結果、股関節の動きが十分に使えず、ランニング時の衝撃を膝の外側で繰り返し受ける状態となり、腸脛靱帯へ負担が集中して痛みが生じていたと考えられました。
治療内容
初回
状態を確認したところ、太ももの外側から臀部にかけて強い筋緊張がみられました。
まずは手技療法(マッサージ)で筋肉の緊張を緩和し、膝の外側に負担をかけている筋肉の柔軟性を改善しました。
その後、患部には超音波療法を行い、炎症の軽減と組織の回復を促しました。
また、
・ランニング量を一時的に調整すること
・股関節と臀部のストレッチ
をご自宅でも行っていただくようお伝えしました。
2回目
前回よりランニング後の痛みは軽減していましたが、長い距離を走ると違和感が残る状態でした。
引き続きマッサージと超音波療法を行い、筋肉の柔軟性をさらに改善しました。
あわせて、
・ウォーミングアップの方法
・ランニング後のクールダウン
・股関節周囲のセルフストレッチ
を指導し、再発予防にも取り組みました。
その後
徐々にランニングの距離を増やしていただきましたが、膝の外側の痛みは再発することなく、以前と同じようにランニングを楽しめるようになりました。
現在はコンディション維持と再発予防を目的に、必要に応じてメンテナンスを継続しています。
治療回数/期間
治療回数:2回(症状改善)
治療期間:約2週間
※現在はコンディション維持を目的に、必要に応じてメンテナンスを継続しています。
結果と予防
膝の外側の痛みは改善し、
・ランニング中
・ランニング後
ともに痛みなく走れるようになりました。
再発予防として、
・急激な走行距離や運動量の増加を避けること
・ランニング前後のストレッチを習慣化すること
・股関節や臀部の筋力・柔軟性を維持すること
をお伝えしました。
ランナー膝は痛みが改善しても、身体の使い方や筋肉のバランスが改善されていないと再発しやすい症状です。違和感がある段階で早めにケアを行うことが、長くランニングを楽しむためのポイントになります。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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