CASE
耳鳴り


ご相談いただいた症状
患者様は50代の女性で、数か月前から「ジー」という高い音が常に耳の奥で鳴っている感覚に悩まれていました。特に就寝前の静かな環境で強く感じ、不眠や集中力の低下を伴い、日常生活に支障をきたしているとのご相談でした。
原因
詳しく伺ったところ、長時間のデスクワークによる首肩のこり、強い精神的ストレス、さらには自律神経の乱れが背景にあると考えられました。耳鳴りは耳自体の問題だけでなく、首肩周囲の筋緊張や血流不良、交感神経優位の状態によっても悪化することが知られています。今回の患者様も耳鼻科で大きな器質的異常はなく、体質的要因と生活習慣の影響が大きいと推測されました。
治療内容
当院ではまず全身のバランスを整える鍼灸治療を行い、自律神経の安定を図りました。特に首肩周囲の緊張緩和と血流改善を目的に、後頭部や肩甲骨周囲への施術を重点的に実施しました。さらに腹部や手足の経穴を用いて全身調整を行い、心身のリラックスを促しました。加えて、日常生活では就寝前のストレッチや深呼吸法を指導し、睡眠の質改善にも取り組んでいただきました。
治療回数/期間
週1回の施術を継続し、3回目あたりから「音の強さが和らいできた」との実感がありました。6回目には夜間の耳鳴りが軽減し、眠りやすくなったと報告をいただきました。その後は2週間に1回へと間隔を空けながら継続し、約3か月の経過で症状は大きく改善しました。現在はメンテナンス目的で月1回通院されています。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
「こんな症状でも診てもらえますか?」と
お気軽にお問合せください。