肘の痛み(野球肘)


ご相談いただいた症状
・ボールを投げるときに肘の内側に痛みが出る
・投球回数が増えると痛みが強くなる
・特にリリース後の肘の内側に鋭い痛みが走る
・普段の生活では違和感程度だが、投球時に明確な痛みがでる
原因
中学で硬式野球をしている患者さんで、ポジションはピッチャー。試合が続いたことで投球数が増え、肘への負担が蓄積していました。
特に変化球(スライダー、カーブ)の投球時に無理なフォームで肘の内側に過度なストレスがかかり、内側上顆部に炎症が生じたと考えられます。
また、肩や肩甲骨周囲の筋緊張が強く、可動域の制限も見られたため、肘だけでなく上半身全体の連動性が失われていたことが一因となっています。
治療内容
初回の治療では、肘周囲だけでなく、肩甲骨・上腕・前腕に対して以下のアプローチを実施しました。
マッサージ・筋膜リリース
肩甲骨周囲(特に僧帽筋・肩甲下筋・大円筋など)と上腕三頭筋、前腕屈筋群に対して、筋緊張を丁寧に緩める手技を行いました。肩〜腕の連動性を改善することを目的としました。
鍼施術+パルス通電
肘の内側(内側上顆)周囲の炎症と緊張緩和を目的に、前腕屈筋群に鍼を刺入し、軽いパルス通電を行いました。
また、肩甲骨周囲の動きを改善するため、肩周囲のツボにも鍼を使用しました。
ストレッチ指導・セルフケア
肩甲骨の可動性を高めるためのストレッチと、投球後に行う前腕屈筋群のセルフリリース方法を指導しました。
治療回数/期間
治療回数:3回 治療期間:約1週間
1回目の治療後:
投球時の痛みが軽減し、キャッチボール程度であれば無理なく行えるまでに回復。
2回目来院時:
強めの投球にも痛みは出ず、フォーム改善と共に再発予防への意識も向上。
3回目来院前:
公式戦で登板し、痛みなく投げきることができたと報告を受けました。
そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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