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スクワットで深くしゃがむと股関節の付け根が痛くなった症例

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スクワットで深くしゃがむと股関節の付け根が痛くなった症例

ご相談いただいた症状

・週4〜5回ジムで筋力トレーニングをしている。
・1か月ほど前からバックスクワットで右股関節の付け根に痛みを感じるようになった。
・最近スクワットの重量を上げ、下半身トレーニングの強度も高くなっていた。
・浅くしゃがむ範囲では問題ないが、深くしゃがむと右股関節の前側が詰まるように痛い。
・特に一番深くしゃがんだ位置から立ち上がる時に症状が出やすい。
・歩行や階段では痛みはない。
・ランニングなどでも特に症状は出ない。
・トレーニング後に強い痛みが残るわけではない。
・重量を落としても深くしゃがむと違和感が残るため来院された。

原因

スクワットで股関節の付け根が痛くなるのはなぜ?
スクワットでは、しゃがむにつれて股関節が大きく曲がります。

特に深いスクワットでは、股関節だけでなく、
・臀部
・太もも
・足関節
・骨盤周囲
などの動きも必要になります。

重量やトレーニング量が増えたり、股関節や足首の動きが十分でなかったりすると、深くしゃがんだ位置で股関節周囲に負担を感じることがあります。

今回の患者さんは、
・歩行では痛くない
・階段でも痛くない
・浅いスクワットでは痛くない
・深くしゃがむと右股関節前面が痛い
・重量を軽くしても深さによって症状が出る
という特徴がありました。

身体の状態を確認すると、
・右股関節を深く曲げた時の違和感
・左右の股関節可動域の差
・右臀部周囲の筋緊張
・太もも前面〜股関節前面の緊張
・足関節の背屈の硬さ
がみられました。

実際に自重でスクワットを行ってもらうと、途中までは問題ありませんでしたが、深くしゃがんだ位置で右股関節前面に症状が再現されました。
今回は股関節だけに原因を限定せず、股関節・臀部・足関節など下半身全体の動きを確認しながら施術とトレーニング負荷の調整を行うことにしました。

治療内容

1回目
初回来院時、自重スクワットでは太ももが床と平行になる程度までは痛みなく行えました。
しかし、それより深くしゃがむと右股関節の付け根に詰まるような痛みが出ました。
股関節を深く曲げる動作でも同様の違和感があり、右臀部や股関節前面の緊張もみられました。

今回は、
・股関節周囲
・臀部
・太もも周囲
・足関節周囲
を中心に手技療法を行いました。
施術後は自重スクワットでしゃがめる範囲が広がりましたが、深い位置では軽い違和感が残りました。
そのため、スクワットを完全に中止するのではなく、痛みが出る手前までの深さに制限し、普段より重量を落としてトレーニングを継続してもらうことにしました。

2回目
初回から約10日後に来院。
普段の6〜7割程度の重量に落とし、深くしゃがみすぎないようにスクワットを続けてもらいました。
その範囲ではトレーニング中の痛みはなく、終了後に症状が強くなることもありませんでした。
自重スクワットを確認すると、初回より深くしゃがめるようになっていましたが、最深部ではまだ右股関節前面に軽い詰まり感が残っていました。
再度、股関節・臀部・足関節周囲への手技療法を行いました。
この段階から、重量はそのままで少しずつスクワットの深さを戻してもらいました。

3回目
2回目から約2週間後に来院。
トレーニングでは、太ももが床と平行よりやや深い位置までしゃがんでも痛みが出なくなっていました。
以前痛みが出ていた深さでも、軽い違和感を感じる程度まで改善していました。
また、トレーニング翌日に股関節の痛みが残ることもありませんでした。
股関節の動きを確認すると左右差も小さくなっていたため、手技療法を行った後、重量を少しずつ元に戻す段階へ進みました。
ただし、深さと重量を同時に一気に戻すのではなく、まずフォームと深さを安定させてから重量を上げるようお伝えしました。

4回目
3回目から約3週間後に来院。
スクワットは元のトレーニング重量に近いところまで戻していました。
深くしゃがんでも右股関節前面の痛みはなく、トレーニング中・終了後・翌日も問題ありませんでした。
自重スクワットや股関節を深く曲げる動作でも症状は再現されませんでした。
約3週間間隔を空けても症状が戻らず、通常の下半身トレーニングを行えていたため、4回目で施術を終了しました。

治療回数/期間

治療回数:4回
治療期間:約6週間
通院頻度:10日後→2週間後→3週間後と徐々に間隔を空けて確認

今回の経過は、
高重量スクワットで右股関節前面に痛み
↓
浅いスクワット・日常生活では問題なし
↓
深くしゃがんだ時だけ詰まるように痛い
↓
股関節・臀部・足関節周囲への手技療法
↓
重量を6〜7割程度に落とし、痛みのない深さで継続
↓
2回目:しゃがめる範囲が広がる
↓
3回目:深いスクワットでもほぼ痛みなし
↓
フォーム・深さを確認しながら重量を戻す
↓
3週間経過しても症状の再発なし
↓
4回目で施術終了
となりました。

結果と予防
今回の患者さんは、歩行や階段などの日常生活では症状がなく、スクワットで深くしゃがんだ時だけ右股関節の付け根に痛みが出ることが特徴でした。
4回の施術とトレーニング負荷の調整によって、
・深くしゃがんだ時の股関節前面の痛みが軽減
・スクワットでしゃがめる範囲が改善
・股関節の左右差が軽減
・トレーニング翌日の症状なし
・元の重量に近いスクワットまで復帰
という変化がみられました。

今回はスクワットそのものを長期間中止するのではなく、
痛みのない深さまでにする
↓
重量を落としてスクワットを継続
↓
少しずつ深さを戻す
↓
深くしゃがんでも痛くないことを確認
↓
最後に重量を戻す
という順番で負荷を調整しました。

また、再発予防として、
・トレーニング前に股関節や足関節を十分に動かす
・重量とトレーニング量を急激に増やさない
・深さと重量を同時に無理に上げない
・股関節に詰まりや痛みが出る深さを繰り返さない
・フォームが崩れる重量で無理にセットを続けない
ことをお伝えしました。

そのほかのお悩みへの改善例も多数ございます。
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